ファスティングでこの脂肪を燃焼させたい

ファスティング(断食)ダイエットの基礎知識④:ファスティングの仕組み


ファスティングの仕組み

仕事柄、『身体が資本なのに急激に体重を落としたり、食事を摂らなかったりして大丈夫なの?』という質問をよくされます。実際にわたしもファスティングをやってみるまでは同じように思っていましたが、初めて体験した時に、『ヒトの身体は思っている以上に強く、また、普段どれだけ自分が食べ過ぎていたのか』と強く感じたのを今でもよく覚えています。飢餓の連続であった人類の歴史の中で数百万年に渡ってDNAに刻まれた、空腹と共生するための仕組みには、ただただ感心してしまいます。

トレーナーがファスティングダイエットをする

ファスティング時に身体の中でどのような反応や変化が現れるのかを簡単にお話ししましょう。ヒトのメインエネルギーとなるのは、糖質脂質の2つです。ヒトは、体内に糖質を400~750g程蓄えています。糖質は1g4kcalで計算されますので、体内に蓄えられている糖質の総カロリーは1,600~3,000kcal程になります。フルマラソン1回の消費カロリーが約2,500kcalですから、かなりの量です。ちなみに体脂肪は1キログラム7,200kcalで計算されますので、平均的な成人男性(体重70㎏、体脂肪率20%の場合)なら約100,800kcal、成人女性(体重55㎏体脂肪率25%の場合)なら約99,000kcalと、男女ともに約100,000kcalもの体脂肪を貯えていることになります。フルマラソンに換算すると40回程の量です。これを聞いただけで、「ヒトって結構食べなくても平気なんだなぁ」と納得していただけるのではないでしょうか?

脂肪燃焼が始まり体重が減ってくる

身体にとって、脂質よりも糖質の方がエネルギーに変換されるのが速いので、体内では糖質が優先的にエネルギーとして使われます。わたしがオススメするファスティングでは、1日約500kcal程のエネルギーをドリンクで摂取しながら行います。単純に計算すると、体内に糖質を1,600 kcal蓄えている成人女性で、基礎代謝が1,200kcalだとすると、1日で約700kcalの糖質を使うことになりますので、糖質はファスティング開始から2~3日程で尽きることになります。そこから、徐々に脂肪へとエネルギーのスイッチが切り替わっていき、3日目以降からは脂肪がメインのエネルギーとして使われる、すなわち脂肪燃焼が進められていくという仕組みです。食を断ち、糖質から脂質へとエネルギー源が変動していく過程で、体の中では日々、デトックスや脳の覚醒などの様々な効果が随所に現れてきます。もちろん、効果の出方や感じ方は人それぞれですが、ファスティングを正しく行えば、それ相当の結果を得ることができるのです。

 

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